《MUMEI》 「先生──」 「ん‥」 「──みんな──先生の事待ってますよ」 「みんな‥?」 「はい」 卯月は、頷いた。 「未玖も、クラスのみんなも、水無瀬先生も、──萱島先生も」 「‥萱島‥?」 あいつ‥むっちゃオレの事毛嫌いしてへんかったか‥? あいつまで──オレを待ってくれとるんか‥? 「ぁ‥そうだ‥。萱島先生からカセットテープ預かってるんでした‥」 「カセットテープ‥?」 「はい。──ちょっと待って下さいね──」 卯月はカセットを‥持って来たレコーダーに入れて、再生した。 前へ |次へ |
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