《MUMEI》

《───────────────────────────》





テープは回っとる。




せやけど‥音声があらへん。





「あれ‥? ちゃんと回ってますよね‥?」

「ぁぁ‥回っとる回っとる」





せやのに何でや‥?





《先生大丈夫ですかー?》





「──ぁ」





この声──。





星野‥?





《宵ー、目ぇ覚めたかー? お前いないと調子狂うからさ、早く戻って来いよな?》





「───────」

「これ、萱島先生の提案なんですよ」

「そうなんか‥?」

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