《MUMEI》 「はい。──ぁ‥でも萱島先生はメッセージ残さなかったみたいで‥」 「──そか。まぁ‥あいつらしいやんな」 「ぇ──」 「昔からああやねん。せやけど──ええ奴なんやで」 「いい人‥?」 「そや。──あいつ──ずっと心配してくれとってん。オレの事も、お前の事も」 「心配‥‥‥」 「まぁ、退院する頃になって──電話でもかけてきよるんとちゃうかな──」 「──そうですね」 「卯月──学校はどや‥? 何かされたりしてへんか‥?」 「はいっ、大丈夫です」 卯月が頷く度に、ショートヘアになった髪が揺れる。 この髪型にさせたんは‥オレのせいなんよな‥。 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |