《MUMEI》
チャンピオン
「はぃ、どーもー!
小木でーす!」
「矢作です…!」

『おぎやはぎですが、何か…?』

「…もぅ、嫌だ!
汚れ芸人と呼ばれるのは!」

「なんだよ?
小木君いきなり、おだやかじゃないね…
どうした?」

「僕ら今でこそ、こんな昭和一ケタのお笑い番組に出てますけどね…」

「お前、言葉に気を付けろょ…!怒られるぞホント…」

「僕は今まで、数々のコンテストでチャンピオンの名を欲しいままにしてきた男ですよ!」

「え、初耳だね?
聞きましょうか…?」

「あれは、僕が17歳の時でした…熊本県の阿蘇に住んでいました!」

「そう…」

「そのとき阿蘇国際チャンピオンに選ばれました!」

「えっ?阿蘇国際…
あそこくさい?…
おや?あそこくさい…ぁあ!
アソコ臭い!なるほどなるほど」

「ご存知ですか?」

「ぃぇ…」

「あん時は
忙しくてね!風呂にも入れませんでしたよ…」

「そぅでしょうね…」

「何か知ってるの?」

「ぃぃぇ…」

「でも…今でもなんで僕がチャンピオンになれたのか解からないんですよね…?」

「そりゃ、風呂に入ってない17歳はチャンピオンでしょう…!」

「ぃや、だから何か
知ってるんですか?」

「知らないょ!
阿蘇国際でしょ?」

「阿蘇国際…です。」

「あんた、あそこくさいでしょ?」

「私、あそ…って何で二度も聞くんです?」

「別に…」

「次は20歳の頃だったかなぁ?」

「まだぁんのかぃ?」
「ウクライナ諸島の南の島…ナンカウン島に住んでた時に、
ナンカウン国際カレー大食いコンテストで
ナンカシランケドウン国際チャンピオンになりましたね。」

「…シランケドって…なんだよ?」

「現地の言葉で、
『ヤバクなーい?』
的な意味です」

「て、ゆーか…
よりによって、
カレーかよっ?」

「何です?
『よりによって』
って…?」

「なんでもねぇよ…」

「でもさ、ナンカウン島のカレーって、なんちゅうかこう…
匂いが違うんだよね!僕が座ってたのが
トイレの横だったからかなぁ…?」

「ぅわぁ〜最悪ですなぁ…」

「でも、なかなか美味しかったょ!」

「うそ〜ん?」

「…何が
『うそ〜ん?』
な訳?」

「なんでもねぇよ…」

「自分に合ってたって、ゆーか…
『ぅ〜ん…この味!』
 って感じかな?」

「巧い事言うね!どぅも…!」

「…別に、うまい事は言ってないけど…カレーの中のコーンは
旨かったけどね。」

「そぅそぅ…消化しきれないの!とうもろこしは…」

「何の話?」

「なんでもねえよ!」

「不思議だったのが…僕の他にも、
何人かカレー食ってたんだけどさ…」

「お前ら、
変態カルト集団か?」

「みんな
色がバラバラで…
僕のカレーは、
赤かった!」

「それは、
ヤバぃだろっ!」

「なにが?」

「なんでもねぇよ!
チクショー!」

「何?キレてんの?」

「俺はキレてねぇよ!
切れてんのはむしろ、そのカレー作った奴のケツだぁ〜!」

「はぁ?」

「ぃや、別に…
それで、そのライスとかは?」

「丸々と太った
タイ米でしたよ…」

「ぅわあああああああああああああああ!」

「何何?どしたの?」

「タイ米は、
丸々太ってねぇし、
プチプチしねぇし、
ちょっぴり甘くない!」

「そこまで言ってないけどね…甘いの?」

「ちょっといぃか?」

「何スカ?」

「なんかもぅ…
とっくにオチが見えてるってゆーか、
くどいってゆーか…」

「なんすかオチって?ボットーン…って、
落ちるって事?」

「巧ぃ事言ぅね…
どぅも!」

「うまい事言って無いから…」

「てか、もぅ帰れよ!食事中の人とかもいるんだょ!放送出来なくなるだろぅが…」

「分かりましたょ…
(放送する気か?)」

「じゃ、しめるぞ!…もぅ、えぇかげんにしなさい!」

「…次は、チョーチン島でチョーチン国際写生大会チャンピオン
に、なった時の話ですが…」

「なんでゃねん!」

「ち○この話なだけに…股(また)今度!なんつって…」

「もう、やめろー!」



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