《MUMEI》
地図
その後、僕は2年の途中で転校してしまい、それっきり…
コレエダケイタ君と会う事はありませんでした。






月日は流れ、僕は上京して仕事に追われる毎日を過ごしていました。
そこに友人から電話があったのです。
久しぶりの電話で思い出話に花が咲き

僕は、コレエダケイタ君の名前を出したのですが…

友人の答えは意外なものでした。



「誰それ?」



僕がどれだけ説明しても、『知らない』と、言うんです。

念のため他の友人にも確認してみたのですが…同じ事でした。
卒業アルバムにすら、その名前を見つける事は出来ませんでした。






つい最近の事です。



自宅に友人が来ており、その話をしてました。

それじゃ、ネットでコレエダケイタ君の家を見つけてみようという事になり、

地図を検索してみました。

通っていた学校は、すぐに見つかりました。
国道を指で辿っていき、さすがにケモノ道までは地図にはなかったのですが…

見覚えのある森をつっきり、目で追っていったその先に…僕は、見てしまったのです。






広大な土地…そして、そこに【S墓地】の文字を。




真相は、
分かりません。

もしかしたら彼もまた、転校したのかも知れない。

もしかしたら僕にしか見えない存在だったのかも知れない。




ただ僕の脳裏には、
はっきりと…

コレエダケイタ君の
言葉が

刻み込まれて
いるのです。









『ズット友達デ
イテクレルヨネ?』

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