《MUMEI》
静岡での話
あたしが自転車旅行
した時の話なんです。

静岡の〇〇駅の裏手に公園があるんですけど、

そこで水補給したり、洗濯したりね、

まぁ、洗濯物が乾くまでひと休みしようかな?って思って、

ごろーんと
横になった。

良い天気なんだ。

まるで、太陽に包み込まれるかの様な陽射し。

旋回する鳶の・・・


ぴ〜ひゅるるるるる

ぴ〜ひゅるるる


柔らか〜い風が、肌を撫でてゆく。


うまく言葉にできないけれど、
こんな感じを求めて旅をしているんだなぁ!と、

そんな感覚をただ漠然と感じていましたね。


都会の喧噪にまみれていると、
そんな何気ない感覚を失ってしまいがちですけどねぇ。








目を開けると辺りは薄暗くなっていました。

いつの間にか眠っていたんですね。

正直、ヤバいと思いましたよ。

だってこれから峠に登ると、確実に途中で夜中になっちゃう。

厭ですよ夜中の峠道は。

でも、しょうがない。



どんどん進んで行くと・・・

もちろん、日が暮れていって景色がシルエットになってゆく。


遠くの山、

ガードレール、

自分までもが、まるで影絵の中に吸い込まれていくような、

不思議な感覚。


暫くすると、山肌が階段状になってきた。

場所が静岡県なだけに、『茶畑だなぁ』と思いましたね。

山の上の方から、ずぅ〜っとね。

段々畑になってるんだ。

その間を縫うようにして道が続いている。

頂上付近にさしかかった頃には、

辺りはもぅすっかり暗闇に覆われていました。


『ゃだなぁ!
休みたいなぁ!』


と思っていたら、あったんです。


それはちょうど、車2台分駐められるくらいのスペースでした。

実際に駐車場として使っているのでしょう、
とりあえずそこにテント張って寝る事にしました。

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