《MUMEI》
違う!
暫くして、ふっと目が覚めた。

キッチンの方で
音がする。



じゃー


カチャカチャ


とんとんとんとん


料理を作ってるんだ。

(ぁあ、
帰って来たんだ?)

って思って、
ソファーからこぅ、
ブリッジする格好でキッチンを見た!

そして、すぐまた元の体勢に戻った。



違う!



一瞬だが、
赤いのが見えた!

スカートか?エプロンかは、分からない!

でもまぁ別に、奥さんがそんな格好してても不思議じゃないんですよね。

でも、
昼間あんな変な事があったもんだから、
田中さん怖くなっちゃって、声で確認したんだ。

「おぃ!
帰ったんか?」


じゃー


キュッ!


水を止める音がした。

おかしな事に音が消えた途端に、人の気配まで消えたんだ。


ぴたっ


ぴたっ


ぴた


ダイニングキッチンを、裸足で歩く音がする。

どんどん近づいてくる。

部屋は畳になっているので、
今度は畳を擦るように歩いてくる。


すっ


すっ


すっ


近づいてくる。

確実に妻ではないと思って、目を開けられない。

すると彼女がソファーに手をついて、

ぐぐぐーっと、

田中さんの顔を
覗き込んできた。

もぅ吐息まで感じられる距離まで近づいているんだ。

おそるおそる
目を開けた!



赤い女が


にぃ〜と笑った!







うっ!となって、
目を閉じるのと、
目を覚ますのが同時だったそぅです。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫