《MUMEI》

「おっはよ〜碧依っ♪」

「おはよう」

「ねっ、眞野っちの退院祝いパーティー、上手くいくといいよね♪」

「未玖が一番楽しそうだね──」

「碧依だって楽しみでしょ?」

「──うん‥」





でも、緊張してる‥。





眞野先生が、喜んでくれるかどうか。





眞野先生が、楽しんでくれるかどうか。





「ほらっ、早く行こ♪」

「ぅわっ、未玖あんまり走ると‥っ」

「大丈夫大丈夫♪」





未玖は、私を引っ張って坂を駆け上がって行く。





私は引っ張られるがまま、校門を潜り抜けた。

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