《MUMEI》 私達は教室で、 それぞれ自分達の持ち場を確認した。 それから、 クラッカーや垂れ幕の最終確認。 ちなみに今は朝6時45分。 今日だけは特別に、 早く鍵を開けてもらった。 ‥あと15分で、 先生が学校に来る。 「‥上手くいくかな‥」 「大丈夫だよ♪」 「──アイツ、泣いたりしてな」 「ゎッ、水無瀬先生‥」 「にしてもアイツ──マジで人気者だよなぁ」 「眞野っちだもん。ねっ、碧依♪」 「──うん」 眞野先生は、 私達にとって── アイドルみたいな感じ。 だからずっと、 近付いちゃいけない、 って思ってた。 前へ |次へ |
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