《MUMEI》
「終わったよ」
「うわぁ〜モハモハしてない〜!!」
さっきまで広がり、うねっていた珠美の髪は、サラサラとしてまとまっていた。
「さっすが湊だねぇ〜っ!!」
「かわいーよぉマミちゃんっ」
「ほんまあやっぺはかわえーなぁ!!」
「ホントに変わるもんだなぁ〜」
NIGHTSの面々も驚いたほどの変わりようだった。
そんな5人から外れて、湊汰は片付けを始めた。
「春日君!!」
床を掃く湊汰に向かって、珠美は呼びかけた。
「何?」
「ありがとうっ!!上手だね〜!!」
無表情で振り返った湊汰に珠美は、はにかんだように笑いかけた。
湊汰は一瞬驚いた顔をしたが、すぐにもとに戻り後始末を始めた。
「さて、作戦会議を始めますか!!」
皆揃って椅子に腰を下ろしたのを見計らって、明良は声をかけた。
「よし!!じゃあこれで決まりだな!!」
「じゃあ明日から作戦開始だからねっマミ!!」
「うん!!」
都槻に話をふられて、珠美は力強く首を振った。
邦光君達にたすけてもらえてよかったぁ〜。
心から珠美は思った。
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