《MUMEI》

「‥今更そんな台詞で誤魔化そうとしても無駄だ」

「ほんまの気持ちやねんけどなぁ──」

「‥まぁいい‥。取りあえず体育館へ来い」

「体育館‥? 何でや‥?」

「それを言ったら意味が無い」

「‥?」

「──眞野っち〜! 体育館来て♪」

「おう‥分かった──」





眞野先生はポカンとしたまま、校舎に入って来た。





私達は先回りして、体育館で待機する事になっている。





「ねぇ、萱島先生って眞野っちと仲良かったりするのかなぁ」

「ぇ‥?」

「何かさ、ちょっとそんな気しない?」

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