《MUMEI》

「──ぁ‥そだ」

「何だよ」

「柏木さん‥の事なんだけど‥」

「‥ぁぁ、訊きてぇか」

「──差し支えなければ‥」

「──別に構わねぇぜ、俺はな」





鳳君は、

お弁当箱を包みながら話し始めた。




「柏木は、三門家専属の執事だ。父さん達が蒸発してからは‥ずっと親代りをしてくれてた。──火事から、送り迎えから、何でもやってくれて‥。でも、去年‥」

「去年‥?」

「‥ぁぁ。疲れてたんだろな‥。倒れちまった」

「ぇ‥‥‥」





そうだったの‥?





「だから‥暫くは俺が飯作ったりしてた」

「‥ぁ‥」





だから昨日‥。





『ったく‥こんなのもまともに出来ねぇのかよ』

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