《MUMEI》 「そうかな──」 「あたしはそんな気するけどな〜♪」 「───────」 確かに── そうかも知れない。 『ええ奴なんやで』 先生も、何か信頼してるみたいだし──。 「ぁ、早く行かなきゃ先生来ちゃうッ」 「ぁ‥」 そうだ──‥。 これから全校で、先生の退院祝いパーティーをやるんだった。 「──はぁ、何とかセーフみたいだね〜」 「うん‥」 暗幕を引いた体育館は、 真っ暗闇。 先生が来たら、明かりを付ける事になっている。 前へ |次へ |
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