《MUMEI》

昨日と同じように、

私は食器を洗ってた。




意外と早く終わったから、

ちょっと休憩しようと思って側にあった椅子に座ってた。





「ラン──」

「‥!?」





蜜君‥?





「どしたの?」

「眠れないの‥」

「ぇ──」

「ラン‥、一緒に寝てくれない?」

「はい‥!?」





一緒に‥

って‥

添い寝‥!?





「ぇ、ちょ‥っと待って‥」

「ダメ‥?」






チワワみたいに目をウルウルさせて、

蜜君は私を見上げる。





「ラン〜‥」

「‥‥‥ゎ‥分かりました‥」





断れない‥

流石にこれは‥。

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