《MUMEI》

だから、

こんな未知の──

キラキラした世界にはいちゃダメなんだ。





「───────」





纏める荷物すらない‥。





辛うじて、

学校カバンと教科書は親が仕送ってくれたけど‥。





「‥ふぅっ」





夜の内に出てった方がいいよね‥。





‥でも外真っ暗だしな‥。





とか後込みしてる場合じゃないッ‥。





私は‥

今まで通り平凡な高校生になるんだ。





「───────」





そうっと階段を降りて、

玄関に向かう。





「‥ぁ」





鍵‥‥‥。





鍵‥

しまってんだった‥。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫