《MUMEI》

「たぶん‥あの頃からやな」

「?」

「卯月と会うて‥傷ついとるんを見て‥‥‥守ったらなあかんて」

「へぇー、じゃあここ来て良かったんだな」

「そやな──」





まさか転任初日にあんな出会いがあるやなんて思てへんかったし──。





「運命ってヤツかもな♪」

「運命?」

「お前と卯月が出会ったのも、お前がナイトになったのも──全部さ、そうなんじゃないか?」

「───────」





そうかも知れへんな──。





そない考えたら、

何や不思議な感じしてきた。





ほしたら、

オレらの運命はこれから──

どないな道を行くんやろ‥。

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