《MUMEI》 ◇「──まだ‥来てないのかな──」 待ち合わせの公園に来たんだけど‥先生はまだ来ていないみたい。 「おっ、卯月来とったんやな」 頭の上から声がして、びっくりした。 「せ‥先生‥‥‥?」 何で木の枝に‥? 「ぁ‥ビックリさせてもうたか?」 先生は、一旦枝にぶら下がってから地面に着地した。 「昔木登りやったなぁて思い出してな、やってみたなってんけど──空綺麗やなぁ思て見とったら‥時間忘れてもうてん。すまんな──」 そう言って先生は、私の手を引いた。 「──ほな、行こか」 前へ |次へ |
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