《MUMEI》

前嶋「なめるなよ!!」
 
前嶋も銃を抜いた
リボルバー式の銃だった  
前嶋「これで対等だ…」
「人数じゃ、こっちが上だぜ……」
 
鉄ハンマーを持った、大男が、歩み寄って来た

「豆鉄砲じゃ、俺は止まらんよ…」
 
ハンマーを持ち上げた
 
タタタン!…… 
 
俺は、引き金を引いた
 
大男の腹に3発…

崩れるように倒れた
 
雅治「豆鉄砲じゃないんでね…」
 
ベレッタM93R
 
小型の拳銃だが、3点射できる銃だ

引き金を引くと、3発弾が出る…

9ミリ弾だが、相手を無力化するのには、十分な威力だ… 
 
前嶋「……」
 
雅治「軍用銃なんだよ…」「豆鉄砲さん……」
「…やるかい?……」
 
前嶋に銃を向けた
 
雅治「沖縄の女は、美味かったかい?…」
 
前嶋「ま、まってくれ…」「め、命令だったんだ…」「しかたなかったんだよ…」
 
雅治「…そうか…」
 
俺は、引き金を2回、握った
 
タタタン!タタタン!…  
血しぶきをあげ…前嶋が、吹っ飛んだ…
 
若いチンピラ2人は、腰を抜かしてる…
 
雅治「出て来いよ…」
 
前嶋が、玄関をチラ見したのを見逃さなかったんだ… 
まだ、誰か居る! 
 
久保田「…お見事ですね…」
 
久保田が現れた
 
水無月「…裏切り者の登場ね…」
 
久保田「ベレッタですか…」
 
水無月の言葉を無視して、俺に語る、久保田…
 
久保田「対、テロリスト用に開発された銃ですね…」「どこから手に入れるのか?…」
「プラスチック爆弾といい……」
「貴方には、驚かされてばかりですよ…」
 
雅治「流石、軍人さん…」「詳しいね…」
 
「付け加えて言うなら、」「このM93Rは、素人でも使えるぐらい、反動が小さくなってる…」
「無駄玉がないように3連射で止まる」
 
「あんたみたいなプロと、やり合うには…」
「このぐらいは準備しないとな…」
 
久保田「ほう、私とやり合う…ですか…」
 
雅治「…」
 
水無月「何故なの?、久保田…なぜ、裏切るのですか?」
 
久保田「裏切るだなんて、とんでもない…」
「私は、忠実ですよ…」
「水無月様、貴女にではなく、長老達にですがね…」 
水無月「……」
 
久保田「水無月様、貴女のやり方は、温いのです」
「…貴女は、もう、不要なのですよ…」
 
水無月「…そう…それが長老たちの…」
 
雅治「!…」
 
久保田が、短いアクションで、銃を抜いた
 
俺は、水無月を肩で押し退けながら、久保田に発泡した
 
床に転がりながらも、久保田が居ると思われる辺りに、乱射した
 
 
久保田「あなどりすぎましたな……」
「後日、また、伺いますよ…」
 
隣の部屋から、声がした… 
いつの間に…隣へ行ったんだ… 
 
俺は、銃を構えたまま、動けなかった…
 
まだ…奴が、居る……
 
そんな気がして…
 

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