《MUMEI》

「ぇ、‥‥‥どれ‥でも‥いいです‥」

「──ほな、オレこれにするな」





先生は、茶色い木馬に乗った。





「どないしたん卯月──乗らへんのか?」

「ぁ、ぃぇ‥」





私は、先生の後ろの木馬に乗った。





それと同時に、音楽が流れ出してメリーゴーランドが回り始めた。





「久し振りやなぁ、メリーゴーランドやなんて」

「───────」





先生の後ろ姿が、本当のナイトみたいに見えた。





「卯月?」

「──ぇ、‥すいません」





──心臓が‥どうしようもなく、煩い。

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