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《MUMEI》 「亜沙美!」 えっ? “亜沙美”‥‥俺はその名前に反応してしまう。 「ちょっと待って!あョ先行ってて!」 そう、櫻井 亜沙美。 俺がずーっと前から好きな女。 俺がボーッと亜沙美の方を見ていると、 亜沙美が こっちに向かって歩き出した。 「なーにしてんの?」 亜沙美はそう言って、俺の顔を覗き込むように見た。 「えっ‥‥速報、見てた。」 俺は、亜沙美の視線が恥ずかしくて目をそらした。 「そっか。今日のタイム、ベストでしょ?‥‥おめでとッ」 亜沙美はそう言って、俺の頭をくしゃくしゃッと撫でた。 「ありがとうございます‥‥。」 あーーー めっちゃ ドキドキするしッ 亜沙美はじゃあねと言うとその場を去った。 前へ |次へ |
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