《MUMEI》

夜食の後、

私は柏木さんの部屋に来てた。





柏木さんは私を見るなり、

ほんとに嬉しそうに笑った。





「よくぞお戻り下さいました、音無様──」

「スイマセンでした‥、あの‥その‥‥‥」

「有り難うございます」

「ぃ‥いえッ、ゎ‥ゎ‥私、は‥」

「鳳様は──音無様が出て行かれたとお知りになるなり飛び出して行かれました‥。蜜様は、しきにり音無様のお名前をお呼びになって居られました‥」

「‥ぁ‥」

「本当に──有り難うございます」





柏木さんは、

何度も何度も、

私の手を握ってそう言った。

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