《MUMEI》

「───────」





改めて、

自分の部屋を見回してみる。





──帰って来た。





自分の家の自分の部屋じゃないけど──

帰ってきた、

って思う。





『お前はもう、ここの人間なんだよ』





ここで暮らしてくのも、

悪くないかも。





とんでもなく、

仕事は大変だけど‥。





鳳君にはムカつくし‥

蜜君にはハラハラだけど‥、

でも私──

ここでならやってけそうな気がする。





「──よっし♪」





明日に備えて寝るとしますか──。





えっと明日は‥

5時半‥

でいいんだよね?





「──ふぁ‥」





明日は朝ご飯‥

何作ろっかな‥。

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