《MUMEI》

「パパ…」
「よせよ、今から俺達はただの男と女だぜ?…
裕斗だろ?」

「裕斗…」

裕斗は左右を確認した後、俺の唇を塞いできた。

……ああ…

幸せ…。



車はなんと品川の国際ホテルに着き、旦那様に促された部屋は最上階のスィートルームだった。
「すっげ〜え!ここなかなか予約出来ねーんだぜ?しかも高かったろ?」
大昔付き合ってた女にせがまれて一度利用した事がある…
あれ?
女?

男と来たのかな?
俺の勘違い?

…ま、いいか…。

「秀斗が生まれてからあんまりゆっくりしてなかったしね、今日は夕方まで此処でのんびりしよ?

ほら、…秀幸子おいで」

「…はい」



ソファに居る裕斗の隣に座ると裕斗は俺の顔中にキスしながら俺の服を脱がせだした。
「朝からエッチか?てか全然ゆっくり過ごすとかじゃねーじゃねーか」
「イヤ?だって最近秀幸子は秀斗の育児にかかりっきりで俺寂しかったんだよ…だから今日は俺頑張って朝から家事と育児手伝って秀幸子との時間作るの頑張ったんだ、

つかさ、やってみてよくわかったよ、
秀幸子はすっげえな、家事と育児と仕事こなしつつ俺の世話までして…
これからは俺積極的に手伝うから…
いつもありがとうな」
「ゆ!ゆうとお〜ッッッ!!」
俺は感動して号泣して裕斗に抱きついた。
「アナタッ!私をめちゃめちゃに抱いてッッッ!私を激しく愛してッッッ!!」
「フフッ、早速二人目出来るかもな〜…」

服を脱がしあった俺達はバスルームへ直行した。
いちゃこらしながら湯舟に浸かり、俺は裕斗のちん〇を握りしめながら胸によりかかっていた。

張りのある若い肌。
綺麗でカッコ良くて若い年下の旦那。

ああ、これこそ30過ぎの女のロマン!!

浴槽から出て、俺は裕斗に促されるまま風呂椅子に座った…が!!

「どっしぇ〜ッッッッ!!」
「うぁあ!ひ、秀幸子!なんだいきなり変な声だして!」
「なんだこの姿は!なんなんだ一体ッッッ!」
「は?何言ってんだ?



いつもの、いつもの秀幸子じゃん…」

裕斗はそう言うなりボディソープ付きの手で背後から俺の胸をいやらしい手つきで揉みだしてきた。


−−男の顔!てか見慣れた俺じゃん!

不精ヒゲあり〜の、ヘソ毛あり〜の…

男の骨格にナゼカ垂れ下がり気味のオッパイがついていて、股間にはちゃんとちん〇がついている。

てか!オッパイ出てるだけで男じゃん!
いつもの俺じゃん!

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