《MUMEI》
樹は角を曲がってから大いに後悔した。
「いっ君!飲み行こう!」
既に出来上がっている中学の先輩達(元空手部)に半ば拉致され、居酒屋直行コースだ。
若菜を送り9時過ぎていた、ヤバイ、遅れるってメール入れないと、静流がぐずる。
12時を回っていて軽く目眩。二日酔いは覚悟しよう
酔い冷ましに公園で一服しようとベンチ座り込む。
死体発見、通り魔等により、人気はない。
怖いくらいに静かだ。
ガサガサ
物音だ
フェンスから落ちてきた
シルエット
長い紅茶色の髪
たなびくスカート
確か櫻木女子高の制服
前へ
|次へ
作品目次へ
ケータイ小説検索へ
新規作家登録へ
便利サイト検索へ
携帯小説の
(C)無銘文庫