《MUMEI》
骸骨
ハナは、

俺の袖を掴んだまま‥

先に立って歩き出した。





“大丈夫? 気分悪くない‥?”





訊かれて、

俺が頷くと、





“離れちゃだめだよ?”





ハナは、

一層強く袖を握ってきた。





「──ここって‥どんなのが出るんだ‥?」

“色々‥”





ハナは言って、

木の根元を指差した。





「ドクロ‥?」





そう呟いた、

途端。





「‥?」





足元から、

・・・・・・・
骨だけになった腕が出て来て‥

俺の足首を掴んだ。

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