《MUMEI》

「──ほい」

「ぁ‥ありがとうございます」

「──苦ないか?」

「ぃぇ‥、大丈夫です」





ほんまに平気なんか、

卯月はもう半分位飲んでもうた。





「──先生は遊園地好きですか」

「ぇ」

「‥ぁ‥ぃぇ、ちょっと訊いてみたくなって‥」

「──そやなぁ‥‥‥、好きやと思うで」

「観覧車とか──」

「卯月も好きなんか?」

「先生‥?」

「──気ぃ合うみたいやな、俺とお前て」

「───────」

「ええ夫婦になれそうやな」

「‥!?」





卯月の顔が、

真っ赤になった。

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