《MUMEI》

「大概にしとけ蜜」

「ええ〜っ!?」

「俺が買ってやっから文句ねぇだろ」

「ランじゃなきゃやだぁ」

「‥‥‥買ってやんねぇぞ」

「〜〜〜〜〜〜‥」





蜜君は渋々頷いた。





でも、

フィギュアの箱を手にするなり──






「ありがとっ、お兄ちゃん♪」





たちまちご機嫌。





「‥ったく‥ガキは単純っつーか‥」

「ボクもう4年生だよ? ガキじゃないもん」

「10歳じゃまだまだガキだろ」

「ラ〜ン〜〜〜お兄ちゃんがぁ〜」

「み‥‥‥み‥‥‥蜜君‥」





お願いだから‥

抱き着くのだけは‥。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫