《MUMEI》 「──高いですね──やっぱり」 「そやなぁ」 何年振りやろか、 観覧車に乗るやなんて。 「──ぁ、先生」 「?」 「綺麗ですよ──空」 「──お‥、ほんまや」 下で見とった時よりも、 透き通って見えるような気ぃする。 「やっぱり遠いですよね」 「何がや?」 「太陽──」 卯月は片手を掲げて、 目の前で手を翳す。 「でも──すぐ隣りにいますから」 「?」 「──太陽みたいなナイトが」 「‥太陽みたい、な‥?」 オレの事‥か‥? 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |