《MUMEI》
知らなすぎた現状
「さて…」

う、うーん…海に無理矢理起こされたからまだ頭痛いや…。あれ、ボクがいなかった間誰が代わりにやってくれたの?…
(作者)「そんなもの陸じゃなかったら空以外まかせられん。」

あ、空くんか!

「空くん、ありがとう!」

「ん?…あぁ、いいさ別に。…主人公って大変なんだな、陸…今本気でオレじゃなくてよかったと思うよ。」

「アハハ…まぁ慣れれば平気…かな…」

「「はぁ…。」」

「なになに?どしたの2人とも?悩み事ならこの海ちゃんに話してみなさい♪」

「…。」

「…。」

「…ん?何?」

「「…はぁ。」」

「なーんーなーのーよーっ!もうっ!」

「いや…なんか男ってつらいなと思ってよ…。」

…ん?海が震えてる?

「…アタシの陸を奪うために《ピーッ》まで切ろうと言うの!?」

「…なんかオレものすごーい勘違いをされてるな。んでさ…」

「うん…なんか嫌な予感がするね…。」

「アタシの陸は…渡さないわ!先手必勝海ちゃんアッパー!」

「がっ…!」

空くん…どうか安らかに成仏してね。

「勝手に殺すな!」

わお…さすが。

「あの〜…私のこと忘れてる?」

…えっと。なぜに怜さんがここに?


「ったくこんな漫才してる場合じゃないってに…とりあえず陸、お前の見た3つの夢の内容を話してやってくれ。」

「へ?なんで?」

「怜先輩も力を持ってるからだ。」

「…えぇっ!?ホントに!?」

「ホントよホント。お久しぶり〜陸くん♪」

「あ、どうも…って、なんかすいません今さら挨拶で…。」

「気にしないで。なんで気絶してたのか細か〜く話してくれたら許してあげるから♪」

あぁ…ここにもひどい人「それはあたしが話しま〜す♪」

…ボク終わった。いっそ死んじゃおうかな…

「おーい…陸、帰ってこーい…」

「…あっ、ゴメン。ちょっと三途の川行きのチケットを買いに行って…」

「…つらいときは一緒だぜ、友よ…」

「空くん…」

「アタシの陸ー!!」

「「ゲボァッ!?」」

「…あ、話進まないから起きて♪」

「「グハッ!?」」

「起きれるでしょ?とどめさしてないもん。」

「…。」

「さっ、それじゃまず陸の夢の話からいきましょ。怜さんは知らないしね。陸!よろしく♪」

「陸…敵って案外近くにいるのな。逆らえないけど…」

「…うん。…とりあえず…」

やっと落ち着き、ボクは話し始めた。

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