《MUMEI》

観覧車を降りた頃には、もう夕方で‥‥‥沢山いた人達も、帰り始めていた。





「──早いですよね」

「?」

「時間が経つのって──」

「そやなぁ、ほんまや」

「あの──‥」

「ん?」

「ありがとうございました」

「オレの方こそ、おおきにな」





ニッコリ笑って、先生は言った。





「さて──‥。ほな、記念に写真撮っとこか」

「写真‥?」

「オレ、いっぺんこれ使うてみたかってん」





先生はポケットから、携帯電話を取り出した。





「──ほな、撮るで〜?」

「ぇ、先生‥」





効果音が、鳴った。

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