《MUMEI》 年月ハナが泣きやんで、 また手毬捜しを再開した。 けど、 なかなかそれらしき物は見当たらない。 ──考えてみたら、 もうハナが手毬をなくしてから五十年以上経っている訳で‥。 もしかしたら、 雨や風にさらされて‥ 分かりにくい状態になっているのかも知れない。 ここに住む悪霊や妖怪が、 隠してしまったのかも知れない。 いずれにせよ‥ 手毬が見つからない事には‥。 “──あっ!” 「ハナ‥?」 訊き返すと同時に、 ハナが木陰に向かって駆け出した。 「ハナっ‥!?」 見つけたのか‥? 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |