《MUMEI》

「──綺麗やなぁほんまに──」

「先生、星空も好きなんですね」

「そやなぁ──」

「先生ってこっちに来たの──いつ位なんですか?」

「幼稚園上がる前位‥やろか──」

「そんなに小さい頃から‥?」

「この町とは少し離れとったんやけどな」

「そうなんですか──」

「卯月はずっとこの町に住んどん?」

「はい──」

「ほな、卯月にとってはここが故郷なんやな」





先生は、

何故か嬉しそうに笑う。





「──ほな、ちょっと寄り道してこか」

「寄り道‥?」

「この前な、ええ場所見つけてん」

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