《MUMEI》 俺がしてやれる事──もう‥ どれ位歩いたんだろう。 何でか、 体が怠い‥。 纏わりつくような、 何か‥。 “お兄ちゃん” 「‥?」 “無理‥しないでね‥?” 「大丈夫だって」 “‥‥‥‥‥‥‥” 「ハナの大事な手毬──見つけるって約束したろ? 今更逃げたりしてもしょうがないし」 “自分が危ないのに‥?” 「狙われてるのがハナじゃないなら──俺が逃げればいいだけだしな」 “恐くないの‥?” 「──そうでもない‥。でも、約束は守るからさ」 不安はある。 正直‥ あいつは恐い。 けどだからって── 約束を破るつもりはない。 それが、 ハナがちゃんと成仏出来るように‥ その為に、 俺がしてやれる事。 前へ |次へ |
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