《MUMEI》

チンピラ、軍人達は、
明らかに、動揺していた
 
偽物だとバレたら、……
ゲームオーバーだ…
 
俺は、ベレッタを乱射した 
俺の動きを見て、久保田が廊下に跳んだ
 
水無月の手を引き、走った 
無線機のスイッチを押した 
爆発はするだろう…
 
音と、煙はな…
 
水無月「偽物?」
 
雅治「見ての通りだ、走れ!」
 
事務所棟の裏口から出た
 
追っては無い…
 
変だ…
 
久保田に致命傷を与えたとは思えない
 
水無月の携帯電話が、バイブした
 
水無月『はい、今裏口から出て、国道に出た所です…』
 
直ぐに、クラウンが来た
 
公安庁の奴だ…
 
実働部隊でもないのに、1人で来るか?
 
公安庁「無事か?」
 
水無月「はい」
 
後ろのシートに、久保田が隠れて居た
 
水無月「!」
 
久保田「騙されましたよ…オモチャでしたか…」
 
銃を突き付けられていた… 
公安庁「まぁ、乗って下さい…」
 
俺は後ろのシート 
 
水無月は助手席に…
 
水無月「まさか、貴方まで裏切ってたとはね……」
 
久保田「だから、ムダだと、言ったでしょう…」
 
公安庁「茜、木箱を…」
 
水無月が木箱を渡した
 
水無月「裏切り者に、呼び捨てされると、虫酸がはしります」
 
久保田「貴方には、麻薬中毒の犯罪者として、死んでもらいます」
 
ベレッタを取り上げ、久保田は言った
 
公安庁「死ぬ覚悟は、出来てますよね…
最後に、いい女抱けたじゃないですか…」
 
「私の婚約者を…」
 
なんてこった…
水無月の婚約者だと…   
知っていれば… 
 
この、勝負、負けだな…
 
水無月「孝志様と、正式に、婚約はしてませんが…」 
孝志「結婚したら、茜、貴女は、用済みです…」 
「元々、政略結婚ですよね、水無月家も…」
 
 
久保田「なかなかでしたよ、雅治様……佳祐様より…手応え、ありましたよ…」 
雅治「!…」
 
 
孝志が木箱を開けた
 
孝志「空っぽだ……」
 
久保田「!」
 
水無月「あら、残念でしたね…」
 
孝志「はばかったなぁ!」 
孝志が水無月を平手打ちした
 
雅治「おっ、感情的になってる、そんなに欲しかったかい?」
 
久保田「嘘の上手な方ですね…」
 
雅治「まぁね…」
 
孝志「何処にある!」
 
雅治「知らねーなぁー」
 
孝志「数式と図形があったんだろ、何処にやった!」 
久保田「ファミレスと、コンビニを探させましょう」 
水無月「ムダよ…」
 
雅治「やるねぇ…」
 
孝志「その男を麻薬常習で警察に引き渡そう…死なれちゃ困るが、自由にさせとくと危険だ!」
 
久保田「…生かせとくと、危険ですね…雅治様は…」 
水無月「振り出しに戻ったわね…」 
 


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