《MUMEI》 鳳君達が食べてる間、 私はちょっとだけ居間から抜けた。 柏木さんに、 ご飯を届けてあげに。 「柏木さーん」 「──これはこれは音無様──如何なされました‥?」 「こ、これ──今日の晩ご飯に作ったんですけど‥良かったら」 お盆を差し出したら、 柏木さんは軟らかく笑った。 「──ご親切に有り難うございます」 「あの‥、柏木さんは一緒に食べないんですか? いつも独りで食べてますけど‥」 「──わたくしは──これで良いのでございます」 「寂しかったり、しないんですか?」 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |