《MUMEI》

鳳君達が食べてる間、

私はちょっとだけ居間から抜けた。






柏木さんに、

ご飯を届けてあげに。





「柏木さーん」

「──これはこれは音無様──如何なされました‥?」

「こ、これ──今日の晩ご飯に作ったんですけど‥良かったら」





お盆を差し出したら、

柏木さんは軟らかく笑った。





「──ご親切に有り難うございます」

「あの‥、柏木さんは一緒に食べないんですか? いつも独りで食べてますけど‥」

「──わたくしは──これで良いのでございます」

「寂しかったり、しないんですか?」

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