《MUMEI》 信頼「あいつとハナは‥関係ないだろ‥‥‥」 “ふふっ‥” さもおかしげに、 女が笑う。 “その小娘と関わった人間も──何人か奴に魂を狩られたのは知っているだろう” 「‥‥‥‥‥‥‥」 確かに、 そうだ。 けどそれは── ・・・・・・・・ あいつがやった事で‥ ハナには関係ない。 “お兄ちゃん‥‥‥もういいから‥” 「‥俺は‥信頼してる。だからハナの手毬‥捜してやろうって‥‥‥」 “‥‥‥‥‥‥‥” 「こいつらなんかの言う事‥信じる訳ないだろ‥?」 “──うん” ハナが、 頷いた。 そして突然‥ 風みたいなものが、 どうっ、 と吹いたかと思うと‥ 三人の霊達が消えていた。 前へ |次へ |
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