《MUMEI》 温もり“──────‥” 「‥ハナ、どうした‥?」 “疲れちゃった‥” 草履で何時間も歩き通したら、 足が痛くならないはずはない。 「──よっ」 “‥!?” 「これなら大丈夫だろ?」 “だ‥大丈夫、ハナまだ歩けるから──” 「鼻緒、切れたらまずいだろ?」 “───────” 「さっき助けてもらったお礼だからさ、気にするなって」 “お礼‥?” 「あんまり大した事してやれないけどな──」 “ううん、そんな事ないよ” 「──そうか?」 “うん” ハナは、 落ちないようにしっかりと俺の首に両腕を回してきた。 “あったかい──” 「ぇ」 “お兄ちゃん──あったかい” 前へ |次へ |
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