《MUMEI》

「……帰る。」
なづきは支度を始めた。

「なんで!
もっと話してよ。」
ガキみたいに拗ねた顔をする。


「……疲れる」
ぎろりと鋭く睨む。

「じゃあ、いるだけにしよう。話さなくていいから。


あ!此処で描こうか。
道具置いてあるでしょ?」
ルナはなづきの上着を召し使いの如く腕から奪い取る。
「俺は本来大人しいんだ」







「あのさ……」



どこが大人しいだと!
10分も経ってない!

と言いたい言葉を飲み込みルナの方を振り向く。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫