《MUMEI》
3.団結
3.団結

女神「ねぇ〜 丈 。体調は良くなった?」

丈「はい、大丈夫です。もぉ〜スッカリ良くなりました。」

女神「ウフフッ。それは良かったわ!次からは、あんなヘマをしたらダメよ!」
丈「はい、分かりました。次から、あんなミスは絶対にしません!さぁ出掛けましょう。アイツ等を始末しに!」

安野 丈 の目は狂った目をしていた!
女神は安野 丈 の言葉に頷き 丈 の手を取って部屋を出て行った。


在(ザイ)「例えば!俺の能力はコンピューターよりも遥かに優っているのさ!右手で触るだけで全ての情報が読み取れる!それを瞬時に脳で解析してしまうのさ!」

轟刑部「なんだか良く分からないが想像を遥かに越えた能力だ、って事だな!」
牧刑事「そんな人間が世の中に居るんですね…」

二人は信じられないと言った表情で在(ザイ)の話をポカンと聞いていた。

在(ザイ)「闘(トウ)の場合は…」

陣(ジン)「在(ザイ)!話しているところ悪いが、ヤツ等が動き始めたようだ!」

突然、陣(ジン)が会話を割って入って来た!
そして兵(ビョウ)と闘(トウ)が素早く前に出た!

兵(ビョウ)「ここは俺と闘(トウ)で何とかする!前(ゼン)は、お嬢さんと刑部さん達を安全な場所へ頼む。」

前(ゼン)は伊井 香と轟刑部達 の所に行き

前(ゼン)「ここは狭いから他の場所に移動するぞ!」
と言った瞬間、物凄く広い草原に移動していた!
その広い草原の外れの方にリゾートホテルのような建物が見える。

前(ゼン)「あの見える建物に行ってくれ!俺は他の連中も連れてくる。」

と言って前(ゼン)は消えた…
伊井 香 と轟刑部と牧刑事は一瞬の出来事に茫然と佇んでいた。


臨(リン)「兵(ビョウ)と闘(トウ)だけで大丈夫か?!」

兵(ビョウ)「おいおい!臨(リン)。俺と闘(トウ)をバカにしてるのか?」

兵(ビョウ)はニアッと笑った!
それを見た臨(リン)は納得した様子で頷いて前(ゼン)と瞬間移動した!
移動した広い草原に、まだ伊井 香 と轟刑部と牧刑事は佇んでいた…


兵(ビョウ)「よし闘(トウ)!行くぜ!」

兵(ビョウ)は意識を集中した。途端、分離を始めた!兵(ビョウ)が何百体に、いや何千体に増えて行く!
それを闘(トウ)が拳で空に向かい殴りとばしていく。

闘(トウ)「オリャー!」

兵(ビョウ)は闘(トウ)の凄まじい力に乗りミサイルのように一方向へ向かい飛んで行く!
闘(トウ)の殴る早さが段々と早くなり連打し始めた!

闘(トウ)「オリャオリャオリャリャリャー!」

兵(ビョウ)は人間ミサイルとなって大量に飛んで行く!
兵(ビョウ)が飛んで行く方向には光があった。


臨(リン)達は草原の建物の中に入って行った。
しかし直ぐに立ち止まった!
目の前に女神と黒づくめの3人が立っていたからだ!

女神「お久しぶりね。お元気だったかしら。ウフフッ。」

臨(リン)「なんで?!なんで、ここに?!」

女神「あら?居たらマズイのかしら?本当に嫌〜ね〜。ウフフッ!」

陣(ジン)「そ、そんなバカな…ここに居る気配なんか全く無かったのに…」

女神「あら?陣(ジン)、能力が落ちたんじゃないの?ウフフッ!それより兵(ビョウ)と闘(トウ)は平気かしら?!他のメンバーが、こっちに来ていて大丈夫なのかしら?ウフフッ。」

臨(リン)「なに?!どう言う意味だ!」


その頃、兵(ビョウ)と闘(トウ)は謎の光と激戦中だった。

兵(ビョウ)の人間ミサイルは光の前で急に雨のように落下し始めた!
兵(ビョウ)の分身は地面に次々と叩き付けられて行く!
空から光が急激に近付き、中から姿を現わしたのは…安野 丈 だった!
何千体と分裂していた兵(ビョウ)は安野 丈 の圧倒的な力により能力が弱まり元の一体だけとなり、ついには地面に埋もれてしまっていた!
兵(ビョウ)は抜けだそうとしても全く抜け出せない。
物凄い安野 丈 の力に押しつけられているのだ!
その傍らへ安野 丈 が降り立った!
ニアッと笑った安野 丈 が左手を、ゆっくり兵(ビョウ)に翳した…瞬間!

兵(ビョウ)「グッアーッ!」

兵(ビョウ)は苦しみながら藻掻いて水分が一気に蒸発してミイラになり…そして砂へと変わり果てた…。



つづく

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