《MUMEI》 ピエロ・オンザ・ピエロかつて私の隣にはピエロが一人いたわ。 名をサスケといったかしら。 白い髪が美しい、イケメンのピエロだったわ。 ある日、そのサスケが玉乗りの最中に、うっかりして 玉乗りの玉の下敷きになってしまったの。 玉は1200キロもあって、サスケは瀕死の重傷を負ったの。 全身の骨という骨が砕け 内臓という内臓が破裂し 折れたあばら骨が臓物を貫通し、へその下から突き破っていたわ。 私はそれを見て腹を抱えて笑ったのww なぜって? だって、笑わなきゃ失礼じゃない? ピエロは他者を楽しませる、ただそのためだけにそんざいしているのでしょう? だったら、命がけの行為を笑わないなんて、私にはできなかったの。 私ね、あまりにも可笑しかったから サスケのクローンをチョチョイと魔法で造り出して 瀕死のサスケの上にのせたの。 …もう理解(わか)ったかしら? これがかの有名な ピエロ・オンザ・ピエロなの。 前へ |次へ |
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