《MUMEI》

「ごめんなさいだけで、もしお前に何かあったらどうするんだ!僕たちのことも考えろよ!!」


雹里は小さくごめんなさいと呟いた、その目からは涙が流れていた。


「ユリウス、陛下にちょっと言い過ぎですよ」


「そうだよ、ヒョーリは女の子なんだから」


ユリウスは鋭い目つきでティイオラとルイスを見た。


「こいつは王としての自覚が足りないんだ!ガツンと言わないと!」


「あぁユリウス、ヒョーリちゃん泣かせちゃダメだろ」


ユリウスたちは声がした雹里の方を見た。

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