《MUMEI》 「猊下…」 そこには後ろから雹里の肩に腕を乗せている檜泉がいた。 そしてその腕で雹里の顔をくいと上げた。 そこには涙を流し顔を赤く染めている雹里がいた。 ユリウスは始めてみる雹里の泣き顔に言葉を失った。 「ヒョーリちゃん、もう泣かなくて良いんだよ」 雹里は手で涙を拭った。 檜泉は優しく頭を撫でお姫様抱っこをした。 前へ |次へ |
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