《MUMEI》

「猊下…」


そこには後ろから雹里の肩に腕を乗せている檜泉がいた。


そしてその腕で雹里の顔をくいと上げた。


そこには涙を流し顔を赤く染めている雹里がいた。


ユリウスは始めてみる雹里の泣き顔に言葉を失った。


「ヒョーリちゃん、もう泣かなくて良いんだよ」


雹里は手で涙を拭った。


檜泉は優しく頭を撫でお姫様抱っこをした。

前へ |次へ


作品目次へ
感想掲示板へ
携帯小説検索(ランキング)へ
栞の一覧へ
この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです!
新規作家登録する

携帯小説の
無銘文庫