《MUMEI》 (畜生ぅ…………。) 30文以上のリードがあるにも関わらず、兼松は焦り始めた。 3巡目… 兼松は手札の空切りを余儀なくされ、山札からの返しを捲った途端、その顔色が変わった。 『糞が!…』 兼松の口汚い罵声とともに捲られた一枚は、〆華の役作りを叶える「萩」の札だった…。 それは虚しく場に据えられる。 兼松は、その札を凝視した…。 前へ |次へ |
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