《MUMEI》 部屋に駆け込んで、 紅茶で濡れた服を着替えた。 「──はぁ‥」 戻りにくいなぁ‥。 「──おい、着替えたんならとっとと戻って来い」 「ハイッ‥」 戻んない訳にはいかないみたい‥。 「‥あの‥‥‥スイマセンでした‥」 「別に怒ってねぇよ」 「はぃ‥?」 「怒ってねぇ」 鳳君は、 ズンズン歩いて行きながら言った。 「──だからシケたツラすんな」 「ぇ──」 「バーーーーカ」 鳳君の声が、 笑ってる。 「勝手な勘違い、してんじゃねぇよ」 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |