《MUMEI》 見えない爪剥ぎ峠に来た。草木は枯れ、砂埃が酷い所だった。 村人の話によると、ガガはこの峠の奥の古びた小屋に住んでいるらしい。 「まったく…こんな辺鄙な場所に住んでいるなんて、どんな物好きかしらね」 私はガガに対し少しだけ興味が沸いてきた。 とは言っても私の目的はガガの持っているであろう『人間の元』なんだけどね。 ちょっと裏の世界に足を踏み入れたことのある者ならば耳にしたことがある、人間の元。 その正体は定かではないが、手にすれば人体の全てを把握できるという。 それがどういう意味かを知る者はいないが 誰もが憧れ求めるものには違いない。 私は人間の元を手に入れ 『あの日』を取り返すんだ………! (続く) 前へ |次へ |
作品目次へ 感想掲示板へ 携帯小説検索(ランキング)へ 栞の一覧へ この小説は無銘文庫を利用して執筆されています。無銘文庫は誰でも作家になれる無料の携帯・スマートフォン小説サイトです! 新規作家登録する 無銘文庫 |