《MUMEI》

――…「萩に猪」…



――…萩原と猪俣…



皮肉な札色に、二人の男の名を思い起こした兼松の顔が青ざめてゆく。



菖蒲の間の入り口には…



僅かに開く襖の隙間から、二人の勝負の行方を見守る一人の漢(おとこ)が居た…。



゚・:*:.。*。.:*:・゚*゚・:*:.。*。.:



6年前…賭場と猪俣のアパートが襲撃を受けた夜…。



猪俣は賭場のマンションや、直美と住むアパートに訪れた惨劇を知る由もなく、鶴見一家の事務所で仮眠をとっていた…。

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