《MUMEI》 「その家の両親、本当は女の子が欲しかったらしいけど男の子が生まれてーしかもかなりヤバイことしてるヤツみたいで。オレを産んだおまえらが悪いーって両親を恨んで暴れて相当酷いことしたみたいで、結局勘当されちゃったみたいなの」 他人事だからだろう美羽は紅茶をおもちゃのようにして、退屈そうにかき混ぜては指を舐めていた。そしてひょうひょうと話しを続ける。 「だから、まるで硝子のお人形さんみたいに凛とした容姿を持つのルナを引き取ることになったときは、心から喜んだそうよーしかも超金持ち。ルナはかなり自由にやってるわ。地獄のあとには天国が待っていたとゆう訳ね。ルナの未来はもう決まったようなものよ」 今までこらえていたのだろうお嬢様モードはおしまい。バックから取り出したシガレットケースからメンソールの煙草を取り出し思いっきり吸い始めた。そして我慢してたであろう足を組んで背もたれに腕をかけた。茶髪の巻き毛が揺れてメンソールの煙が、再び目的を思い出させる。 それにしてもルナはどうしてこんな女と友達してんだ? 前へ |次へ |
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