《MUMEI》 「ルナが通ってる学校ってすごく綺麗だよね。キリスト系の女子学校だけあって品もあるし、出てくる女の子たちもぼくが前に通っていた共学のギャルとはまったく違うから凄く動揺しちゃったよ。きっとルナは幸せなんだねー生活が安定してるってゆうか、とにかくいいよね」 もうなんだかわかんない話し方だったけど、美羽から聞いた情報をうっかり話さないように気を付けながらぼくは一気に話しを続けていた。 「なんだか男の子が学校の真ん前に立ってたらいけないかなあーと思って門から少し離れたとこに立ってたけど、ジロジロ見られてるみたいでコンビニで休憩しながらチェックしてたんだよ。探偵気分ってワルクないよね、けっこう楽しかったよ。ぼくに合ってるのかな?それからー」 調子よく話し出したぼくの言葉は次の展開へゆくこともなくあっさり遮られた。しかも唐突に… 「もう、帰っていいかな?」 前へ |次へ |
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