《MUMEI》

再び旋回し続けてる記録が表面化して琥珀の混乱は始まった。自分からストーカーのようにルナを追いかけてしまったこと、もしかしたらすごく迷惑だったのかもしれない。

それにしても公園にはどうして来たのだろう?お礼…それなら茶々丸から逃げてコンクリートの壊れたマンションに入り込んだとき何か言ってきたはず。手首を縫った包帯でまだホテルに男を連れ込むとは思えない。病院の治療費だけぼくのポケットに捻じ込んで、特別何も言わないで去って行ってしまった。

 逢ったばかりなのに変かもしれないだけど、ぼくは二度と逢えないような関係にだけはしたくなかった。その思いがルナを探すために学校へと足を運び、美羽とゆう友達から色んなことを聞くことになり、揚げ句の果てには部屋に上がり込みリスカで血だらけになったルナを病院にまで運んでしまった。
 もちろんあーゆう状況だったら誰でも同じことをしただろう。でもぼくは勝手なことをした延長線上に部屋にまで上がり込むとゆう行為までしてしまってる。病院から戻って、夜中ずうーっと付き添って見守ってることも本当は早過ぎる展開だったのかもしれない。

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