《MUMEI》

もっとルナと一緒の時間を過ごしたい。ルナのことなら何でも知りたい。たとえどんなに哀しい過去があったとしても、ぼくにはもう受け止められるだけの覚悟は出来てる。紅い十字架の印は永遠のモノと約束されたのだから。
 ルナとゆう計り知れない存在にぼくはずうーっと浸っていた。

 久し振りの上機嫌に幸福感と満足感だけがぼくを支配して、他に何を考えることもなく自分の家、JUJUの待つ城へと戻った。

部屋の扉を開けた瞬間、違和感を感じた。家を出るときまでの布団の膨らみがない。JUJUは、まだ部屋の中でしか生活していなかった。いくら慣れても家の中を勝手にウロ付くとは思えない。一応ベットの下、クローゼットの中を確認する。でもやっぱりいない。

 ぼくは段々事の重大さを理解し初めてきた。慌て二階から駆け降り一階のリビングから各部屋と納戸に裏口、洗面所まで隅々まで確認した。でも

 イナイ…

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